金型工とは、工作機械を操作して大量生産の部品を作るための金型を製作する職業です。
工作機械を操作して大量生産の部品を作るための金型を製作する。
金型とは、同じ形の製品や部品を同じ品質で大量に効率よく製造するために、金属材料で作られた「型」のことで、身のまわりのプラスチック製品から、電機・自動車部品、光学機器、生産機器、医療機器、建築資材などの同じ製品を大量に作る時に欠かせないものである。
金型は、大きいものは100トン以上、小さいものは手のひらに載るサイズまで製品に応じて多種多様で、精度ではサブミクロン(1万分の1ミリ)の超精密が要求されるものもある。
まず、金型の設計業務では、主にCAD/CAMによって、技術者が設計図面を作成する。次に、機械加工工程では、コンピュータによる設計データや金型の設計図面に基づいて、工作機械を使って金属材料を加工する。仕上げ・組立工程では、表面にみがき等の仕上げをし、組立や調整を行って一式の金型を作製する。最終的に、完成した金型を用いて試作用設備で製品を試作して、必要な修正作業を行い、その品質を確認する。また、金型の修理の作業も行う。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
金型、CAD/CAM、コンピュータ、NCフライス、マシニングセンター、NC工作機械
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。高校等を卒業してすぐにこの職業に就くのが一般的である。また、他の職業からの中途採用もある。
新規学卒者は、学校、ハローワークの紹介がほとんどである。中途採用は、ハローワーク、新聞、求人広告等で行われている。
高度の熟練技術が要求され、機械工学的な知識があると有利であるが、実務を通して経験を積むことが重要である。使用する機械や道具も多く、使い方を身につけ習得することが求められる。通常は、教育は汎用工作機械で、素材加工、部品加工作業などからはじめて基礎的な切削技術を習得してから、NCフライス、マシニングセンターなどのNC工作機械の操作を行う。
小規模工場の金型製作は、ほとんどの作業を一人で行うことが多いので、あらゆる工程を経験する。また、人数の多い職場の場合には加工作業が分業となり、当初は基礎的な加工作業を経験する。
関連する資格として厚生労働省が定める技能検定の「金型製作技能士」があり、資格を取得すると技術の証明として評価される。
最後まで作業をやり抜く根気、粘り強さが必要である。また、金型は一品受注生産であり、決まった工程で同じものを作る作業ではなく、新しいことに対し好奇心をもって創意、工夫できることが求められる。
勤務先は金型を製作する専業企業と部品加工メーカーの工場である。小規模の事業所が多く職場は全国に広がっている。就業者は男性が多い。
賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。金型は受注生産であるため受注が重なると一時的に忙しくなり、残業が増えることも少なくない。
金型製作工場の現場は、設備のコンピュータ化、デジタル化に伴い、作業環境は改善されている。3DCADや精度の高い金属加工機械の導入が進む中、人の手による最終調整も含め作業時間は短縮されてきている。
金型の製造はコンピュータによる設計や製作など情報技術型に移行している。高齢化した熟練工の技能継承と若手育成が課題となっている。
業界をまたいで、AI 影響度が同水準の代表職業(規模順)。