調教師とは、馬主から預かった競走馬を管理するため、事業主として厩舎を持ち、厩舎スタッフ(調教助手・厩務員)を雇用して競走馬の調教を行う職業です。
馬主から預かった競走馬を管理するため、事業主として厩舎を持ち、厩舎スタッフ(調教助手・厩務員)を雇用して競走馬のトレーニング(調教)を行う。事業主であり、従業員の労務管理も重要な仕事になる。
調教師は、牧場で2歳前後まで育成された競走馬を所有する馬主と預託契約を締結し、個々の競走馬の適性を見極め、その馬に合った調整方法等を育成牧場と連絡を取りながら調教を進め、トレーニングセンター入厩後は、自身が雇用する厩舎スタッフに調教方法(スピード・距離・調教場等)や日常の世話(競走馬の生活環境の管理と計画的なコンディション作り等)についての指示を出し、競走馬それぞれの能力を十分に発揮できるようコンディション調整を行い、競馬場で開催される競走に出走させる。
競馬には、日本中央競馬会(JRA)が主催する中央競馬と都道府県や市町村など地方公共団体が主催する地方競馬がある。中央競馬では平均して、一人の調教師が20頭の馬房を中央競馬会から借り入れ、12名前後の厩舎スタッフを雇用し、馬主からの委任を受けて出走したい競走に出馬投票を行い、預託している競走馬を当該競走に出走させる職業である。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
中央競馬の場合、調教師になるには、JRAが行う調教師免許試験に合格する必要がある。地方競馬の場合は、地方競馬全国協会が行う調教師免許試験に合格する必要がある。
受験できるのは28歳以上に限定されているうえ、馬房数の関係もあり合格者数は限られている。試験内容は、調教技術、学力(競馬関係法規、馬学など)の他、面接と身体検査がある。競走馬の調教についての知識と経験を積む場が、外部には存在しないため、騎手や厩舎スタッフなど、競走馬の調教や飼養管理を行ってきた人たちが資格取得するケースが一般的である。なお、調教助手として就業する場合は、JRAが行う調教助手資格審査に合格した後、調教師に雇用されて働くことになる。JRAより調教師免許を発行された後は、事業主となって厩舎を開業し、厩舎スタッフ(調教助手、厩務員)を雇用してチームで競争場のトレーニングを行う。
馬に深い興味と愛情を持っていることが求められる。また、公正確保のためにも、しっかりとした道徳観があることも大切である。厩舎スタッフを雇用して運営を行うので、労務管理や経営者的な資質も必要となる。
中央競馬の場合は、茨城県の美浦(みほ)と滋賀県の栗東(りっとう)にあるトレーニングセンター(調教場)で調教を行う。競走馬の調教という労働内容の性質上、調教時間が早朝の時間帯となるため、トレーニングセンター周辺に住居を持って暮らしている人が多い。
中央競馬の調教師は192名となっている(2025年10月時点確認*)地方競馬では、各地方競馬場の厩舎かトレーニングセンターで勤務する。
事業主である調教師の収入は、預託馬が競走で獲得した賞金の一部が主な収入となり、競走成績がよければ、その分の収入は多くなるシステムとなっている。
*日本中央競馬会、日本中央競馬会ホームページより
「美浦トレーニング・センター:トレセンとは」
「栗東トレーニング・センター:トレセンとは」
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