アロマセラピストとは、美と健康の維持・増進を目的に、精油の専門知識に基づき、顧客に精油をブレンドしたアロマオイルを使ってトリートメントを行う職業です。
美と健康の維持・増進を目的に、精油(植物精油)の専門知識に基づき顧客に精油をブレンドしたアロマオイルを使ってトリートメントを行う。
アロマセラピー(アロマテラピー)は、植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を用いて心身を整え、健康や美容に役立てていくものである。精油を拡散して香りを楽しむことで、心と身体のバランスを整える芳香浴法、精油を入れた湯に全身又は一部を浸ける沐浴法、精油成分を鼻や口から吸入することで、呼吸器系の不調を緩和する吸入法、顔に精油成分を含んだ蒸気をあてることにより、血行を促進し、皮膚に潤いを与えるフェイシャルスチーム、湯(又は水)で温めた(又は冷やした)タオルなどの布を、身体の一部にあてる湿布法、精油を希釈したトリートメントオイルを身体や顔に塗布するトリートメント法などの様々な利用法を用いる。
アロマセラピストは精油がもたらす心地よい香りと特性を用いて顧客の休養の質を高め、健康づくりを助ける。同時に行き届いたサービスも重要となる。アロマセラピーについて専門知識に基づく説明や助言とともに顧客が安心して施術を受けられる接客を行う。また、サロン内の清潔感を保ち、タオル、シーツ、室内の備品等を整える。リラックスして施術を受けてもらうためのBGMの選定などにも気を配る。予約の電話応対、会計処理等事務作業を行う場合も多い。
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、アロマセラピーに関連する民間資格を取得している者がほとんどである。
例えば、日本アロマ環境協会ではアロマテラピー検定(アロマセラピーの基礎知識に関する検定)、アロマセラピスト試験及び認定を行っている。同協会ではアロマセラピスト学科試験(アロマテラピーアドバイザーの資格が受験の前提条件)、ボディトリートメント実技試験、カルテ審査のそれぞれに合格した者を同協会認定アロマセラピストとして認定している。
アロマセラピストは養成機関や美容系の専門学校などで、アロマセラピーについての専門知識、心身の健康(解剖学・生理学・衛生学・皮膚科学・健康一般・リラクゼーション・ストレスケア)に関する専門知識、トリートメント(ボディトリートメント・フェイシャルトリートメント)に関する専門知識と技術、コンサルテーション・接客に関する専門知識と技術を身につける。
アロマセラピストがリラクゼーションに関連する他の資格も取得したり、経験を積むことでアロマセラピーの施術も含め広い範囲のサービスを提供する場合もある。なお、マッサージは、国家資格「あん摩マッサージ指圧師」があり、無資格で行為を行うことはできない。
中途採用は比較的多く、専門性・技術レベルに合わせて転職するケースもある。1~2年の技能習得及び資格取得の期間を経て、アロマセラピー関連施設へ就職し、フリーランスとして独立し、個人で顧客を施術したり、企業からの派遣でアロマテラピーのイベントを実施したり、アロマスクールでアロマセラピストを育てる講師として教えることもできる。
勤務が長くなればリーダーやチーフを任されることもある。こういった立場になると、日々の施術や事務作業のほかに後輩への指導やマネジメントも仕事に加わる。
入職後も、アロマセラピーの専門知識のみならず、心身の健康、トリートメント技術、コンサルテーション、接客技術の向上が求められる。就職先によっては、スクールや講座に通ってスキルアップすることを求められる場合もある。
人と接することが好きであること、顧客の心身の状態に対して共感を示し、サポートする姿勢が求められる。
アロマセラピストはアロマセラピーサロン、アロマ専門ショップや美容サロンなどに所属したり、ホテルや温泉施設、スポーツジムやスパなどの健康管理施設、福利厚生施設、福祉施設等で働いている。フリーランスとして個人で働いたり、独立開業する場合もある。地域としては商店街・ビジネス街などの都市中心部、住宅地、リゾート地など多様である。
就業者の多くは女性である。年齢は20歳代から50歳代と幅が広い。
勤務形態は正社員・パート・アルバイトなど事業所により多様である。お客の多い土日祝日に勤務することが多く、休日は平日に取ることが多い。店舗などは営業時間が長く、シフト制で働くことが多い。
リラクゼーションや癒しへの関心は高まっており、医療関係施設・福祉関係施設などでも、アロマトリートメントを取り入れる動きがある。
業界をまたいで、AI 影響度が同水準の代表職業(規模順)。