陶磁器製造とは、茶碗や皿などの食器、タイルや洗面台、トイレの便器などの日用品など、陶磁器製品を作る職業です。
茶碗や皿などの食器、タイルや洗面台、トイレの便器などの日用品など、陶磁器製品を作る。
基本的な作業の流れは、陶土(粘土の一種)に長石や石英といった鉱物の粉末を混ぜて原料の坏土(はいど)を作り、それを成形、乾燥させた後、釉(ゆう)薬をかけ、高温で焼き上げて製品にする。成形作業には大きく分けて「ろくろ成形」と「鋳込み成形」がある。
また、焼き上げたあとの半製品に絵や模様を入れる絵付け作業も重要である。最後に検査を行い、品質やでき具合を確かめる。
各工程をほとんど手作業で行う伝統的な技法を用いる事業所がある一方で、最新の自動成形機やロボット、コンピュータ制御を使った事業所もあり、陶磁器の製造方法は事業所(工場や工房)によって様々である。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
ろくろ、自動成形機
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、工業系高校などで陶磁器の技術やデザインを学んでおくと役に立つ。中途採用もみられる。
陶磁器製造には、機械を使う工場生産から、手作業で行う伝統工芸的生産まである。
勤務先で技能を習得するほか、職業訓練校や窯業大学校などで、高度な技能を習得することも可能である。陶磁器生産の分業の中で、成形や絵付けの技能を専門的に身につけこともできる。
関連資格として、厚生労働省の定める技能検定の「陶磁器製造技能士」があり、取得すると技術の証明として評価される。
成形や絵付けでは、デザインセンス、芸術的感覚が求められる。
陶磁器製造は原料を産出する地域を中心に発達してきたが、現在では全国各地に散在している。主な産地としては、愛知県の瀬戸、岐阜県の多治見、滋賀県の信楽、佐賀県の有田、栃木県の益子、岡山県の備前などが有名である。
就業者は40歳以上が中心で、男女別では男性が約8割となっている(2023年時点*)。
労働時間は朝から夕方までの通常の勤務形態で、交替制勤務などもほとんどないのが一般的である。
陶磁器にも食器だけでなくキャラクター製品やギフト製品など多様な製品が求められており、自動機械による少品種(製品の種類が少ない)の大量生産から、機械と手作業で行う多品種(製品の種類が多い)の少量生産へと変化している。
*厚生労働省 2023年賃金構造基本統計調査(窯業・土石製品製造業)
業界をまたいで、AI 影響度が同水準の代表職業(規模順)。