テクニカルライターとは、家電、情報機器、自動車などに添付されるマニュアル(取扱説明書)を制作する職業です。
家電、情報機器、自動車などに添付されるマニュアル(取扱説明書)を制作する。
多くの電化製品や精密機械などにコンピュータが搭載され、テレビや冷蔵庫、エアコンなどの家電製品もネットワークに接続できる製品も増えており、機能や用途が複雑化している。このため、ユーザーが製品を理解し、安全に使いこなせるよう、正確でわかりやすいマニュアルが必要となっている。
マニュアル制作の手順は、まず、製品を開発した開発者や技術者から製品の構造、機能、操作方法等を詳しく聞き、情報を収集する。実際に製品を使い、製品の特徴をよく理解したり、ユーザーから出てきそうな疑問や利用上の注意点を想定するなど、どのようなマニュアルを作るのか、方向性を決める。製品が専門家向けなのか一般ユーザー向けなのか、また、海外向けなのかなどによって、マニュアルの作り方が変わる。
さらに、文章以外に必要な写真やイラストなどがあれば、開発者等に伝えて用意してもらう場合もある。マニュアルの方向性が決まったら、実際に書く作業(ライティング)に入る。読む人を念頭に、読みやすくわかりやすい文章を書くように心がける。マニュアルが完成したら、広く関係者からチェックを受けて修正するという過程を繰り返す。
マニュアルが完成した後も、ユーザーからの質問やクレームの情報を収集し、次の改訂に反映するなど、より良くしていく。重大な間違いがあった場合には、マニュアルを回収して書き直しをすることもある。
音声や動画も取り入れた電子マニュアルもある。インターネットでマニュアルや様々な利用者のための情報を提供する場合も多くなっている。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
パソコン
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、大学卒が多い。メーカーのマニュアル制作部門に配属されるか、マニュアル制作を専門に請け負う制作会社等に入社するのが一般的である。
コンピュータや機械などの技術者、文章を書くことを専門としている人が、専門知識を身につけてからこの仕事をすることも多い。中には、フリーとして独立して仕事を請け負う人もいるが、仕事の内容は専門性や秘匿性が高く、セキュリティなどの問題から、企業に属して働くのが一般的である。
また、世界各国へ輸出される製品には、各国語によるマニュアルが必要となり、それらの翻訳元となる英文マニュアルのライターの需要も高まっている。
製品についての専門知識と文章を書く能力が求められる。また、共同で仕事を進めることが多いため、協調性や責任感も必要である。
メーカーやマニュアル制作会社などに雇用されている場合は、給料や休日などの労働条件は勤務先の規程による。フリーランスの場合には、一つ一つの仕事に対して報酬が支払われるため、収入は仕事の量に左右される。
締め切りまでに必ず仕事を仕上げる必要があるため、労働時間は不規則になりがちである。パソコンを使用しての原稿作成が多く、長時間椅子に座って作業を行う。
コンピュータを搭載した精密機械やネットワーク製品が増加しており、操作は多様化・複雑化してきている。このためマニュアルは不可欠であり、また、マニュアルの電子化やサイト上での情報提供を充実させるなど、テクニカルライターの活躍の場は広がっている。
業界をまたいで、AI 影響度が同水準の代表職業(規模順)。