銀行等窓口事務とは、銀行、信用金庫、信用組合等の金融機関の窓口で口座への入出金や送金、両替などの業務や、顧客への相談業務などを行う職業です。
銀行、信用金庫、信用組合等の金融機関の窓口で口座への入出金や送金、両替などの業務や、顧客への相談業務などを行う。
口座への預入、払出、送金はATMの普及により自動化が進んでいるが、一定額を超える場合は窓口での手続が必要となる。顧客の普通預金等への現金の預け入れ、引き出しの手続きや各種の振込み、税金の支払い等に対応する。また、口座の開設や解約、各種の変更手続き、問い合せ内容に応じた各担当部署への引き継ぎ等も行う。営業時間終了時には、紙幣、硬貨、小切手の帳尻を合わせ、一日の取引高を計算する。
外貨両替、海外送金は全ての銀行が対応しているわけではないが、日々変化する為替レートや商習慣の異なる海外の金融機関との応対など、より専門的知識や経験が問われる業務である。
さらに、顧客の資産形成や相続等の相談にのり、顧客のニーズに合った国債、保険、投資信託等の金融商品等を提案、販売する業務もある。NISAやiDeCoの提案や手続き等も行っている。近年は、窓口においてもこうした個別相談を踏まえて、きめ細かく顧客に対応する業務にウエイトが置かれるようになってきており、より専門性が高く幅広い知識や提案力が求められる業務が増えてきている。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
パソコン
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。入職者は新規学卒者が多い。中途採用の場合は、銀行等窓口業務経験者が多い。
入職後は、現金・小切手、通帳・伝票などの扱い方を学んだ上で、窓口担当として来店客の対応にあたる。必要となる知識や技能は、就職後に行われる各種の研修やいくつかの部門で経験を重ねるほか、自己啓発などで身につける。
関連資格として、厚生労働省が定める技能検定の「金融窓口サービス技能士」や民間の「銀行業務検定」がある。債権、保険、投資信託等も取り扱うので、入職後に「証券外務員」、「保険募集人」の資格を取得することが望まれる。個人顧客への相談業務も増える中、「フィナンシャルプランナー」資格も取得していると有益である。
顧客の質問に答えたり助言したりするので、接客能力と幅広い商品知識が必要となる。また、現金や小切手等を取り扱うことが多いので、正確な事務処理と金銭に対する厳しい責任感が求められる。
勤務先は、銀行、信用金庫、信用組合などの金融機関であり、職場は全国に広がっている。
就業者は女性が多い。パートタイマーや派遣スタッフ等もいる。
銀行窓口の営業時間は通常平日の午前9時から午後3時までであり、この間に顧客と接する窓口業務に当たる。窓口営業終了後は行内での業務となる。銀行によって勤務時間に違いはあるが、おおよそ午前8時45分から午後5時までとなっているところが多い。残業する場合もある。昼の休憩時間は交替で取る場合が多い。
窓口でのタブレット型端末の導入など、新しい技術を使った業務効率の改善も進んでいる。ネットバンキングやフィンテックの発達により、従来の銀行窓口事務の役割は縮小しつつあるが、高齢の顧客が増える中、振り込め詐欺防止への対応など、窓口でも新しいサポート業務が増えている。
業界をまたいで、AI 影響度が同水準の代表職業(規模順)。