保育補助者とは、保育施設などで、主に保育士をサポートして、子どもたちの世話や保育を円滑に進めるための環境を整える仕事を行う職業です。
保育施設などで、主に保育士をサポートして、子どもたちの世話や保育を円滑に進めるための環境を整える仕事を行う。
子どもを預かり、世話をする各種事業において、保育士など中心となる保育者を補助する仕事が生じるが、ここでは主に保育所での仕事の例について述べる。
保育補助者は、保育の一日の流れに沿って、朝の登園、遊びや散歩、昼食やおやつ、昼寝、降園などの各場面で、保育士を補助し、子どもの着替えや食事の世話、食器や寝具の準備・片付け、遊びの見守り、施設内の整理整頓・清掃・消毒などを行う。
それぞれの施設の状況や方針、保育している子どもの年齢層などにより、保育補助者が担当する仕事の範囲はさまざまである。食事や昼寝の準備・後片付けなど、短時間に作業が集中する仕事に携わることが多いが、おむつ替えやトイレ・手洗いの介添え、寝かしつけ、散歩への同行など、子どもと直接かかわる仕事を受け持つこともある。
保育士とは異なり、クラス担任や行事の企画立案、保護者の対応などを中心となって行うことはないが、登園時・降園時など忙しい時間帯や保育士の勤務者が少ない時間帯などには、保護者への連絡事項の伝達や電話応対なども行うことがある。
◇よく使う道具、機材、情報技術等
エプロン、掃除用具、消毒剤、手袋
入職に当たって必須となる学歴や資格はない。子育てや子どもと接した経験があれば、仕事のブランクがあっても比較的早くなじみやすい仕事である。
パートやアルバイトでの募集が多く、時間の制約がある人でも、短時間の勤務など自分の状況に合った時間帯や曜日に働くことが可能である。保育士の負担軽減のために導入された国の事業(「保育補助者雇上強化事業」など)を活用した採用もある。
朝や夕方などの時間帯の募集も多く、子どもとかかわる職業をめざして保育現場を経験したい学生や、生活経験が豊富な高齢者も歓迎される。
保育の知識や技能の向上を図るには、保育の担い手拡充のために各自治体が無料で実施している全国共通の「子育て支援員研修」なども活用することができ、このような研修への参加を奨励している施設もある。
保育補助者は保育士と比較して雇用や収入が安定しない傾向があるので、保育士養成機関や通信教育などで学んだり、保育士試験を受けたりして、保育士の資格を取得し、保育士として就職することをめざす人もいる。
子どもと接し、体を動かすことが多い仕事なので、一定の体力が必要である。自分自身の健康管理に加え、子どもの安全や安心できる環境を守るため、観察力や注意力があること、子どもの発達段階や体調管理などに関する基礎知識があることが望ましい。幼い子どもは意思表示がまだ十分にできないことが多く、同時に複数の子どもの相手をする場合もあるので、根気強くそれぞれの話を聞いたり行動を待ったりする忍耐力も必要となる。保育士など他の職員と協働して仕事を進めることが多いので、コミュニケーション能力も求められる。
就業場所は、保育所など各種児童福祉施設のほか、小規模保育・家庭的保育(保育ママ)など地域型保育の事業にも広がっており、全国に所在する。
雇用形態は正規雇用よりパートやアルバイトが多い。就業者は女性が多く、年齢構成は幅広い。
パートやアルバイトの場合、賃金は時給制で地域相場に対応していることが多い。労働時間はシフト制となっていることもあるが、早朝や夕方など、人手が不足する時間帯に限定した募集もあり、その場合、昼間の時間帯より時給がやや高いことが多い。
保育定員の拡充や保育人材の待遇改善は国の子育て支援政策の重要課題に位置付けられている。今後も、保育の担い手確保に向けた対策の充実に伴って、保育補助者に対するニーズが見込まれる。
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