ピッキング作業員とは、倉庫や工場等に搬入された商品を、伝票又は指示書に従って取り集めや仕分けをし、搬出準備を行う職業です。
倉庫や工場等に搬入された商品を、伝票又は指示書に従って取り集めや仕分けをし、搬出準備を行う。
ピッキング作業には、オーダー別ピッキング(摘み取り方式)とトータルピッキング(種まき方式)がある。オーダー別ピッキングは、伝票に従い、発送先ごとに必要な商品を倉庫内から取り集める。個人向けの通信販売のように発送先が多く、出荷数が少ない場合に多く用いられる。トータルピッキングは、限られた納入先に少ない品数で大量の出荷をする場合に多く用いられる。
最近はハンディターミナルを使ってバーコードによって商品管理を行うピッキングシステムが用いられる。商品が入荷・移動・出荷される度にバーコードで商品管理するので、収納されている商品の場所をリアルタイムでデータ化することができ、商品の在庫管理におけるミスの発生を抑えることができる。また、2人一組になってリストを読み上げる作業などがなくなり省力化にも寄与している。
職場の一日の仕事の流れをみると、入庫の受け入れ作業としてバーコードリーダーを使い、商品を確認チェックするなど入庫受付を行う。受け入れた商品を、賞味期限の長短別に仕分けし倉庫に格納する。次いで商品を発送先ごとに、伝票に従い数量を合わせピッキングする。検品を済ませた商品の数量記入を行い、積付(形、重さが不揃いのものを効率よく配置)する。発送数が記載された個数票をケースに取り付け、発送先ごとの商品をドライバーに受け渡し積み込み作業して行く。商品出荷後の倉庫の棚卸しを行う。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
ハンディターミナル、ピッキングシステム、バーコードリーダー
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。中途採用が多い。
入職後はOJTにより経験を積む。
商品を丁寧に取り扱う姿勢と状況に応じた判断力が求められる。作業処理の迅速性、正確性も必要である。経験や知識・記憶力が求められていたが、業務のデジタル化が進み、短時間でより多くの件数を処理できるようになったことから、新しい技術に対する適応力が必要となっている。
勤務先は物流、流通関連企業等の倉庫が多く全国に分布している。倉庫は、幹線道路などの交通網が発達した地域に立地することが多い。
雇用形態は、パート・アルバイト、契約社員、派遣労働者など非正規社員の比率が高い。就業者の年齢構成は幅広い。
賃金は時給制となっていることが多い。
中元・歳暮といったシーズンには、物流量が多くなり残業も生じることがある。勤務形態では日勤、夜勤の交代制が採られていることが多い。土日が休日になるとは限らない。作業環境については、冷暖房が整備されている倉庫が多いが、常温の倉庫や冷蔵倉庫での作業もある。
ピッキングの自動化を可能にするピッキング・ロボットの研究・開発も進んでおり、将来的には完全自動化、完全無人化された工場、倉庫の出現も見込まれている。
業界をまたいで、AI 影響度が同水準の代表職業(規模順)。