鉄道線路管理とは、列車事故を未然に防ぐため、線路を巡回検査し、必要に応じて修理を行い、一定の整備基準を維持する職業です。
安全安定輸送を維持するため線路を徒歩等にて巡回点検し、一定の基準値を維持するため必要に応じて修繕を行う。
鉄道線路は、雨・雪や夏・冬の大きな温度変化によるレール伸縮や、列車の走行によって大きな衝撃を繰り返し受けることによる劣化等状態が悪化する。また、豪雨、台風、地震など自然災害によって破壊されることもある。そのため、安全な列車運行のために、常に保守・点検を行うことが欠かせない。
具体的な保線作業には、左右のレールの間隔を修正したり、枕木を支える道床砕石(小石)のゆるみをつき固めたり、上下左右方向のレールのゆがみを修正するなどの軌道整備を行う。レール、枕木、道床砕石、レールを固定する締結装置などを新しいものに交換をするなどの作業もある。分岐器(ポイント)の組立、補修、交換などを行うこともある。
また、保守用車(モーターカー)による軌道材料の運搬や保守用車(マルチプルタイタンパー)による軌道整備なども行う。
保線作業を計画する場合には、気温の高い夏はレールが膨張する恐れがあるため作業を控えたり、雪の降る冬に備えて線路全般の整備を行うなど、自然条件に合わせた綿密な計画を立てる必要がある。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
工具(かなづち、のこぎり等の手動工具、ドリル等の電動工具)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。高卒の新規採用のほか、大学・短大・専門学校からの採用もある。
鉄道会社や保線専門の会社に入り、新入社員教育を受けて、保線区(工務区、施設区、工事区)等に配属となり、保線の業務に就くのが一般的である。
鉄道会社では、保線技術を一通り習得すると、昇進試験や本人の能力・適性により、保線技術係、保線技術主任や助役、区長へ昇進する可能性もある。
JR、私鉄などの鉄道会社の他、これら大手鉄道会社と協力関係を結んでいる軌道会社で働く。
従来のショベルやツルハシを用いた保線作業は減少しつつあり、機械化された作業が主流になっている。特に、大手鉄道会社の保線作業は外部の軌道会社への委託が多く、保線作業員は、軌道検査、作業計画、作業立ち会い、作業指揮監督などが主な仕事となっている。また、大手鉄道会社では、工事計画の立案、工事費の見積り、検査・点検、現場での作業指揮など、専門分野に分かれて仕事をしている。
中小の鉄道会社では、少数の保線員で20~30kmの線路、橋、トンネルなどを管理している。
まとまった工事をする場合は、運転本数の少なくなる夜間の時間帯に行うことが多く、深夜から早朝にかけての作業となる。また、自然災害の発生に伴う復旧工事では、緊急に対応を求められることもある。
業界をまたいで、AI 影響度が同水準の代表職業(規模順)。