銀行支店長とは、金融機関の支店全体の運営管理と業務活動の立案・推進をする職業です。
銀行は、個人や会社から集めた預金を別の会社などに貸し出すことで、経済や経営活動を活性化させるという重要な役割を担っており、その第一線で指揮を執るのが銀行の支店長である。
職場となる銀行の支店では、来店客に窓口で様々な手続きやサービス提供を行うほか、融資や資産運用の相談等に応じる。また、取引先を訪問して融資の相談等に対応することもある。企業への貸し付けでは、取引先の会社の経営内容を調べて、運転資金や設備資金を融資することにより取引先の成長や社会の発展に貢献する。
支店長の仕事は、貸出案件等支店内の最終決裁、支店内の人事労務管理、取引先や近隣地域の団体等との関係の構築及び維持等である。支店に割り当てられた貸出金額や預金残高などの目標の進捗管理を行う場合もある。支店長は支店全体の運営管理と業務活動の立案・推進の最終責任者といえる。銀行の支店は、景気等の外部環境のみならず、商業地域、工場集積地、住宅街等所在する立地によっても求められる役割や、顧客のニーズも様々といえる。それらを的確に把握し、現場にあった業務計画を立案し実行することで実績をあげることが支店長の重要な仕事である。
一般的には大学を卒業後、銀行に就職し、行内での昇進を経て銀行支店長となる。
入職にあたって、特に必要な資格などはないが、経済、金融、財務などの知識を身につけていることが望ましい。
入職後には、銀行によって、簿記、生命保険募集人、ファイナンシャルプランナーなど業務関連の資格取得が、業務上又は昇進する上で必須又は望ましいとされている。
大手都市銀行の場合、新人の多くは、研修後、各地の支店に配属され、金融実務を実地で学ぶ。その後、本部スタッフや支店の課長、副支店長等を経て、支店長になるのが一般的である。支店長になるまでに要する期間は異なるが、30歳代で支店長になるケースもある。支店長から本社の役員等になることもある。
顧客のニーズ等を的確に把握し、地元に合った業務運営を推進するための情報収集力、判断力、行動力が求められる。また、行員に自身の考えを伝え、支店全体として計画を実行に移していくためには、説明力、リーダーシップが重要である。
勤務先は銀行の支店であり、職場は全国に広がっているが、比較的都市部が多い。
支店勤務の場合、所定の労働時間は8時半頃から17時頃が一般的である。支店長の場合、支店の業務全般にわたる管理・監督、取引先との相談など重要な仕事に携わるので、勤務時間についても自分自身で管理する。
また、原則として週休2日制(土日祝日休み)である。連続休暇を含む有給休暇については、業務に支障のないよう支店内で調整し、交代で取得している。
一般に銀行支店長の給与は、全産業の平均よりは高い水準にある。
最近では、銀行の店舗の休業日を従来の土日祝日だけでなく、平日に設けることが規制緩和に伴い許容されたため、例えば商業施設内の店舗では客の多寡に合わせて土日祝日に営業する代わりに平日を休業日とすることもある。これに合わせて支店長の休みも平日となる場合がある。
金融機関の合併により店舗の統廃合が行われたり、インターネット上で可能な銀行業務が増加し店舗内で顧客応対する機会が減少していること、インターネット専業の銀行も登場していることから、支店長のポストは減少している。
業界をまたいで、AI 影響度が同水準の代表職業(規模順)。