未来の仕事

家庭裁判所調査官

士業・経営・コンサルAI 影響 中規模 小需要 安定
AI 影響
6 / 10
家裁調査官、対面調査+判断
AI 影響度は中程度。業務の一部が AI 補助に移行する見込み。
就業者数
6,118 人
年収(平均)
¥7,653,000(765 万円)
平均年齢
47.2 歳
月労働時間
159 時間/月
求人倍率
0.91
時給

家庭裁判所調査官とは

家庭裁判所調査官とは、行動科学等の専門的な知見や技法を活用して、家庭内の紛争解決や非行少年の立ち直りに向けた調査活動を行う職業です。

行動科学等の専門的な知見や技法を活用して、家庭内の紛争解決や非行少年の立ち直りに向けた調査活動を行う。

家庭裁判所は、夫婦や親族間の争いなどの家庭に関する問題を調停・審判・訴訟などによって解決するほか、非行を起こした少年などについて処分を決定する。いずれも法律的な解決を図るだけでなく、事件の背後にある人間関係や環境を考慮した解決が求められる。家庭裁判所調査官は、このような観点から、家庭裁判所において、裁判官や書記官と一緒にチームを組んで協力し合い、心理学、社会学、教育学、社会福祉学といった行動科学等の専門的な知見や技法を活用して、紛争解決や立ち直りに向けた調査活動を行う。

離婚、子どもの親権・監護権をめぐる争い、後見人の選任、養子縁組の許可などがある家事事件では、家庭裁判所調査官は、例えば、離婚の調停手続において、両親が親権を争っている場合には、親子の交流の様子を観察したり、子どもと面接したりして、子どもの思いを調停委員や両親に伝えたり、子どもの福祉を優先した解決について裁判官に意見を提出する。また、当事者間で食い違い、合意のあっせんが難しい場合などに、当事者と面接し、それぞれの気持ちを受け止めながら客観的な事実を確認して整理し、その結果をもとに調停の進め方について裁判官に意見を提出する。

非行を起こした少年などについて処分を決定する少年事件では、家庭裁判所調査官は、少年がなぜ非行を起こしたのかを分析し、どうすれば立ち直ることができるのかを検討するため、少年の性格、日頃の行動、生育歴、少年を取り巻く環境などを調査し、その結果を書面にまとめて裁判官に報告する。試験観察という決定がされた場合には、その間に少年や保護者と定期的に面接することもある。

家庭裁判所調査官は、裁判官や書記官と一緒にチームを組んで協力し合い、家庭裁判所の適正、迅速な審理を支えている。また、学校や児童相談所などの関係機関とも連携したりして、少年や当事者が抱えている問題の解決を目指している。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等

文書作成ソフト(Word、一太郎等)、パソコン

家庭裁判所調査官になるには・必要な資格

裁判所職員採用総合職試験(家庭裁判所調査官補、院卒者区分・大卒程度区分)に合格する必要がある。受験資格として、院卒者区分、大卒程度区分はいずれも30歳未満という制限がある。試験は2次試験まである。

家庭裁判所調査官補として採用されると、裁判所職員総合研修所と配属先の家庭裁判所で研修(約2年)を受け、修了すると調査官に任命される。

研修所では講義や演習などの合同研修を受け、更に家庭裁判所では指導担当の主任家裁調査官から、事件処理その他調査実務全般にわたる教育訓練を受ける。

事実の調査や人間関係の調整など、家庭裁判所の専門的な仕事に従事するため、心理学等に関する専門的知識や技法と法学の知識、そしてそれらを高めるための不断の自己研鑽が求められる。また、裁判所職員としての高い倫理性や使命感、関係機関の職員として協力して執務できる柔軟さや協調性も求められる。

家庭裁判所調査官の労働条件・働き方

全国にある家庭裁判所の本庁と主要な支部に勤務する。数年ごとに全国的な転勤がある。身分は、裁判所職員という特別職の国家公務員で、定員は1598人(2022年現在)。

給料、休日、勤務時間など労働条件は、一般の国家公務員とほぼ同じである。

採用されている職員に占める女性の割合は約8割となっている(2025年度試験結果*)。

経済や文化の国際化、経済事情の変動、国民の意識や価値観の多様化などにより、家族のあり方やこれに関する価値観、青少年を取り巻く社会状況や教育環境なども著しく変化している。このような社会の動きを反映して、家庭裁判所に持ち込まれる家事事件や少年事件も複雑かつ深刻なものが増加しており、夫婦・親子等の関係をめぐる人事訴訟も扱うようになったことから、家庭裁判所調査官の果たす役割も、一層重要となっている。

*裁判所 令和7年度実施結果 総合職試験(家庭裁判所調査官補)

5 次元プロファイル

創造性対人判断身体定型
創造性
100
対人
103
判断
83
身体
34
定型
44

必要なスキル・知識・能力

スキル Top 10

  1. 傾聴力6.7
  2. 他者の反応の理解6.3
  3. 文章力5.8
  4. 説明力5.7
  5. 説得5.7
  6. 読解力5.7
  7. 論理と推論(批判的思考)5.5
  8. 対人援助サービス5.5
  9. 他者との調整5.2
  10. 交渉5.0

知識 Top 5

  1. 心理学5.0
  2. 法律学、政治学4.8
  3. 社会学4.7
  4. セラピーとカウンセリング4.6
  5. 日本語の語彙・文法4.3

よくある質問

家庭裁判所調査官の年収はいくらですか?
家庭裁判所調査官の平均年収は約765万円(月収換算で約63万円)で、日本全体の平均年収(約460万円)を上回る水準です。これは厚生労働省 jobtag のデータに基づく値で、勤務先・地域・経験により幅があります。
家庭裁判所調査官のAI代替リスクはどれくらいですか?
家庭裁判所調査官のAI影響度は10段階中 6 で、中程度で、業務の一部が AI 補助に移行する可能性です。主な要因は「家裁調査官、対面調査+判断」。これは Claude Opus 4.7 による独自スコア(非公式)で、職業選択の唯一の根拠としては使用しないでください。
家庭裁判所調査官の将来性はどうですか?
AI影響度 6/10。AI 影響は中程度で、業務の一部が AI 補助に移行する可能性な職業です。日本での就業者数は約6,118人。求人倍率 0.91 倍。個別の状況に応じた判断が重要です。
家庭裁判所調査官になるにはどうすればいいですか?
裁判所職員採用総合職試験(家庭裁判所調査官補、院卒者区分・大卒程度区分)に合格する必要がある。詳しい流れは本ページ内の「家庭裁判所調査官になるには・必要な資格」セクションをご覧ください。
家庭裁判所調査官に必要なスキルは何ですか?
家庭裁判所調査官で特に重視されるスキルは、傾聴力、他者の反応の理解、文章力などです。加えて、説明力、説得も重要です。詳しいスキル分布は本ページ内の「必要なスキル・知識・能力」セクションをご覧ください。

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