プラスチック成形とは、プラスチックに熱を加えて成形機で成形し、さまざまな製品を作る職業です。
プラスチックは石油から作られるポリマーを材料として作られ、産業資材から日用品まで非常に広く利用されている。プラスチックに熱や圧力を加えることで形を自由に変えられるという性質を利用して成形機でさまざまな製品を作り出すのがプラスチック成形の仕事である。
基本的な仕事は、材料を成形機に投入し加熱溶融したものを金型などで成形した後、冷却、凝固させ製品にすることである。
プラスチック成形には、圧縮、射出、押し出し、ブロー、真空、発泡、インフレーションなどの成形法があり、作る製品によってそれぞれ異なる成形機を使用することになる。
一般的な作業手順は、まず、作る製品に必要な金型を成形機に取り付ける。材料を成形機に投入し、温度や圧力、速度などの成形条件を成形機にセットし、試運転する。指示どおりの製品ができるように調整し終えると、その後は連続運転により成形を続け、時々材料を補給する。通常は安定して生産を続けられるが、途中で条件が変化すると不良品になる恐れがあるため、機械の監視を続け、必要に応じて成形条件を修正する。成形が終わったら金型から製品を取り出し、形状、寸法が正しいか検査し、仕上げ工程や箱詰め工程へ送る。
現在では、成形の工程は自動化が進んでいる。それに伴い、仕事は機械の監視が中心になっているが、それにはプラスチック成形の基本的な技術と知識が不可欠である。
◇ よく使う道具、機材、情報技術等
成形機、金型
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、機械や電気、化学などの知識があると有利である。中途採用もみられる。
最初は、仕上げや包装工程などの作業を担当した後、成形工程で材料の補給作業などをしながら、成形条件の設定の仕方を学ぶ。成形機の機能や材料の種類、金型の扱い方などを覚えて、自分で設定して様々な製品を作れるようになるには数年の経験が必要である。
関連資格としては厚生労働省の定める技能検定の「プラスチック成形技能士」などがある。材料、機械、成形技術の分野で技術革新が急速に進んでいるため、先輩の指導を受けたり、情報収集するなど、自分の技能や技術を向上させる姿勢が求められる。
プラスチック製品の製造工場は全国にあるが、関東・近畿・中京地区の大都市やその周辺に多い。
プラスチック製品メーカーのほかに、テレビや家電などの電気機械、時計やカメラなどの精密機械、自動車部品、玩具などのメーカーでも働いている。
プラスチック製品製造工場では、生産効率を上げるため機械の連続運転が行われているケースが多く、この場合勤務形態は3交替制がとられる。
プラスチック製品の製造業は、生産工場の海外移転や、生産工程の自動化、ロボットの利用などの省力化が進められている。また、環境問題への対応として、近年はストローなどのプラスチック製品の廃止等を進める動きがあり、業界全体でも対応を求められ、生分解性プラスチックを用いるなどの動きも見られる。
業界をまたいで、AI 影響度が同水準の代表職業(規模順)。